ちょっと書く。

熊乃助

2015年06月30日 17:36

ちょっと書く。
ダクマがオープンして、3年と3ヶ月が経とうとしております。
12年の海外生活や、ポーランドから帰ってきて直ぐのオープンだった事もあって、スムーズな開業とはいかなかったと言うのが本音です。
1、2年は本当に苦労の連続で、試行錯誤しながら、社会にくらいついているって言葉が合ってるのでしょうか、、、、(笑) しんどかったです。
仕込んでも、仕込んでもお客様は来なかったし、でも、席はあるから席の数だけは仕込む。大量にあまって賄などに散々まわしたりして、スタッフには「景気づけに!」なんて言ったりしてね!(笑)


『今でも賄はこんな感じだが、、、、』

あんまりお客様が来ないから、風水的に問題、いや、この場合、超大問題があるのではないか?と思ったりして、そうして生まれたのが、店頭上のゼラニウム達なんだけど、、、、(笑) 
彼らも毎年きれいなお花を咲かせてくれて頑張っています。
店頭にお花が増えて、「お花屋さんのようだ。」ってあるお客様から言われて、なるほど、僕たちはイタリアンレストランを営業しているからあたりまえと思っていたが、客観的には何のお店か分かんないなぁと思い、国旗と看板を2年目に付けました。(遅っそっ!)

3年目になると少しづつではありますが、お客様が増えてきました。
レストランというのは、お客様が来なければ経営はなりたたず、仕入、メニューも縮小してしまいます。レストランを成長させると言う事は、お客様ありきであると言う、極当たり前の原理を、オーナーと言う立場で初めて実感しました。
食材が回転できる様になって、多少価格が高くても良い物が仕入れられるようになって、仕入も幅がぐっと広がりました。
休みになれば、生産者の方のところに行ってお話を聞いたりと、特に農家さん達との出会いは、『ダクマの革命』だったんじゃないかなぁと思います。


『鈴木農園のイタリアンパセリ これは凄い!』

開業は、シェフ、オーナーの集大成ではありません。お店の考え、ストイック、経営方針で将来良くも悪くも大きく変わります。

正直今でも順調とは言えません。ああしたい、こうしたい、って事も山積みで、絶対良くなるって分かっていながら、なかなかできないのが現状です。(この場合、資金的な問題が多い。(微笑))

いつも思う事。理想のダクマ。こんな感じのこんなダクマ。
じゃあそのために今できる事、、、毎日毎日、地味に精進。ただ、それだけ。
でも、なんだか楽しくなってきてる。


『大好きなお店フーパオも一周年。ここはどんな一年だったのか。フカヒレうめぇぇ!」




関連記事