Da Kumaのレストラン事情！

寒い寒い冬の朝、いつものように朝6時に起き一杯のエスプレッソを砂糖たっぷり入れて一気に口にかき込んだ。
キッチンをセットして、ランチの仕込。年末って事もあっていつもの倍は仕込んだ。
一区切りついたのが9時。
まだ、十分冷え込んでいる朝、オープン時間まで2時間半あるが、一人の女性が正面口から入って来た。

「コルンを一つ、、、」
そこには、ブロンドのスレンダーな美しい女性。寒さも手伝ってか、何かもの寂しげではあった。黒のトレンチコートがよく似合う。

「コルンをお願いします。」
彼女は丁寧な口調で言った。
「あいにくだが、御嬢さん、ここはレストランです。バーではない。もし、あったとしても、朝から若い娘さんに出すわけにはいかないな。何か理由でもあるのかい？」
僕はさりげない口調で(内心ガッツリ！)聞いた。
彼女は眼を合わさない。口元が少し笑ってるようにも見えた。
「お酒を飲むのに理由が必要？日本人の考えそうなことね、、、」
少しの沈黙の後、彼女は立ち上がった。
「ビスマルクよ。私はビスマルクしか飲まないわ。次来るときは、用意してくれてると嬉しいわ。」
そう言って彼女は、僕の返事も待たず、足早に出ていった。

それから1時間ぐらいかだったか、、、自分の体に異変がある事に気づいた。
全身に力が入らず、腰から砕けるように座り込んだ。立てない、、、、動けない、、、

「そいつは、おそらく魔女だな。お前は魔女に一杯くわされたってわけさ。」

ぎっくり腰（急性腰痛症）
ドイツでは『魔女の一撃』と言われ、経験された方は知ってるとは思いますが、驚異的な激痛が走ります。何日間かは安静にしてください。
それから、、、、、、、リストランテ　ダ・クマ1月9日から営業します。


写真は全く関係ないです。パリの写真です。イメージはこんな女性、、、あっ！イメージって言っちゃった！