2013年09月11日

Cacio e Pepe

料理が誕生する時。
まず、発想!こんな感じでここが美味しい、面白い料理!ってのを想像。そして、、、、
知恵、知識を引き出して、、、試作、、、見直して、、、
物理的にサービスできるのか?検証、、、試験、、、完成!(やっほ!)

イタリア時代に働いてたレストラン。
シェフの癖があって、これは毎回決まってそうなんだけど、僕の肩を引き寄せながら、ひらめいた料理を話す、いや、むしろ語るが正しいか。
『顔近ぇぇぇ!』って思いながら聞いてるんだけど、アイデアは斬新で感動もん!
彼はめんどくさがりだから、決まってそのまま丸投げだった。試作で持って行って、文句言われる。
大概、原型留めず違うものが完成して、これもありか!って思ったんだか知んないけど、採用!(笑)
稀だけど、「シェフ、これは無理だぜ!」って言った事もある。

ある日、珍しくシェフが朝早くキッチンで作業してて、珍しがって見てたら、また例の癖が出て、いつもより近いんじゃないかって思ったんだけど、
「Mitsu!(僕の呼び名)これをメニューに載せるから。」って言うんだ。そのパスタを見てこれは明らかに失敗なんじゃないかと思って、言おうか、言わまいか、迷った。まぁ、大概言うけど(笑)
「ちょっとまて、シェフ!これはちょっと無茶だ!」ってね。
とりあえず食え!って言うから食ってみたけど、、、、うまかったなぁ
Cacio e Pepe

Cacio e Pepe(カチョ エ ペペ) ローマの郷土料理で、オリーブオイル、ペコリーノチーズ、黒胡椒のシンプルなパスタ。
ローマ三大パスタ(アマトリチャーナ、カルボナーラ、カチョエペペ)で、おそらくローマでは一番人気がある、が、、、、

これは、無茶がある。正直美味い!美味いけど、無茶がある。
作り方は、オリーブオイルに、水を加え、黒胡蝶、ペコリーノチーズを加えて混ぜる。ゆであがったパスタを絡めて出来上がり!
恐ろしく簡単だが、無茶と言った点は、ペコリーノチーズが溶けて固まるんです。ソースっぽくならない。ぼそぼしてて、なんか料理的に未完成な気がするんです。

最近ペコリーノチーズを仕入れたので、賄いはコレばっかりなんですが、正直俺が完成させたる!(余計なお世話)って気持ちで毎回作ってるんだけど、、、難しい、、、、、しかし、このパスタ美味いなぁ、、、未完成だけど、、、美味いなぁ。
僕は挑戦します。向上心と情熱と仕入れたペコリーノチーズの在庫がある限り!(かっこいい!) 
しかし、、、、ほんと美味いなぁ。



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